開設当初はブレイクダンスに特化したスタジオでしたが、現在のKPASはジャンルにこだわらず幅広く学べるエンターテインメントスタジオとして進化しています。
スタート時から変わらない方針は「技術だけでなく人間として必要なことを学ぶ」こと。挨拶や心配りを大切に、他者を思いやることを重視しています。スタジオにいるときはもちろん、学校や家庭での生活も重要です。たとえば、学校のテストで100点を取ったらスタジオに持ってくること。全員で協力して、規定の枚数が揃ったら、みんなでバーベキューをします。募金活動やチャリティ活動にも積極的に取り組んでいます。
これらの活動は、直接スキルアップに関わることはないかもしれません。しかし、長い人生において大切な経験になると信じています。
グローバル人材の育成もKPASの特徴のひとつです。わたし自身、海外のアーティストと仕事をしてきて、広い視野を持つことの大切さを実感しています。沖縄の小さな街だけを見る目と、世界を広く見る目は大きく異なります。KPASでは語学だけでなく、英語での面接シミュレーション、メンタルトレーニングなど、海外で活躍するために必要なサポートに力を入れています。
日本では「ナンバーワンでなくオンリーワン」がよいとされます。アメリカでは「ナンバーワンを目指す」ことが重視されます。わたしはそのどちらも必要だと考えています。個性を尊重すること、強い気持ちを持って上を目指すこと、そのときそのときに必要な気持ちを持った人材を育成することがわたしの新たなライフスタイルです。
エンターテインメントの世界に長く携わってきてはいても、わたしはダンサーではなく、ミュージシャンですらありません。ですが、プレイヤーではなく裏方としての経験があるからこそ、わたしにしかできないこと、KPASでしかできないことがあります。